庭や道端にひっそりと生えているドクダミ。
その独特の香りから敬遠されがちな植物ですが、
実は古くから「十薬」と呼ばれ、薬草の王様とも称される存在です。
私も稽古や日常の養生の一環として、
このドクダミをお茶にして取り入れることがあります。
ドクダミとは?──自然がくれる力強い薬草
ドクダミは、強い生命力を持つ多年草。
地上部を刈り取っても、地下茎から何度でも芽吹いてきます。
昔から民間療法では、
- デトックス作用
- 血行促進
- 抗炎症作用
があるとされ、体を内側から整える手助けをしてくれると伝えられてきました。
そのままでは匂いが気になることもありますが、
乾燥させることで香りがやわらぎ、まろやかなお茶になります。
ドクダミ茶の作り方と楽しみ方
私のシンプルなドクダミ茶の作り方をご紹介します。
- 新鮮なドクダミを摘み取り、きれいに洗う
- 風通しの良い場所で1週間ほど乾燥させる
- カリカリに乾いたら、適量(ひとつかみ)をポットへ
- 熱湯を注ぎ、5〜10分蒸らして完成
乾燥ドクダミだけでも良いですが、
私は時々、ミントやレモングラスを少量ブレンドして、
香りを軽やかに整えています。
飲んだあとは、
- 体がポカポカする
- むくみが取れる感じがする
など、ゆるやかな変化を感じることもあります。
稽古とドクダミ茶──回復をサポートする時間
詠春拳の稽古では、見た目以上に体に負担がかかります。
連続した型の反復練習や、接触の多い稽古では、
どうしても体内に疲れがたまっていきます。
そんなとき、ドクダミ茶は自然な回復サポートになってくれます。
- 稽古のあとに一杯
- 夜寝る前のリラックスタイムに一杯
体を整える小さな習慣が、
武術の修行にも、日々の生活にも生きてくると実感しています。
おわりに|見た目にだまされない
ドクダミは、見た目には雑草のようでも、
内側には力強い恵みをたたえています。
外見にとらわれず、本質を見抜くこと──
それは、武術の世界でも、暮らしの中でも大切なことだと感じます。
一杯のドクダミ茶が、
そんなことをそっと思い出させてくれるのです。
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