【武術×絵画】昇り龍と降り龍を描きました

稽古を続けていると、技や形を超えて「心の在り方」について考えることが増えます。
先日、その想いを絵に込めたいと思い、アクリルとクレヨンを使って一対の大きな作品を仕上げました。テーマは「昇り龍」と「降り龍」。相対する二匹の龍を通して、修行の道とその先にある世界を表現しました。

昇り龍──希望を胸に修行する姿

昇り龍は、今まさに高みを目指して修行している最中の姿です。
力強く空へと伸びる体、憧れと希望を宿した目。険しい道を歩みながらも、自分の信じるものを貫いていく強さを込めました。悔しさや辛さがあっても、澄んだ目で前に進み続けたいという、私自身の想いが重なっています。

降り龍──導き、見守る存在

一方の降り龍は、修行を終えて天界から見守る存在です。
厳しさを持ちながらも、その目には優しさが宿っています。真剣に稽古に励む人々を護り、導く存在。道を歩む者が迷わないように支えてくれる大きな力を表しました。武術を学ぶ上で、先人たちの導きや仲間の支えを感じることが多い私にとって、この降り龍はまさに守護の象徴でもあります。

稽古を通して表現する「武」の世界

この作品には「武術を通して平和を願う心」も込めています。
武術は争うためのものではなく、自分を律し、他者を守るためのもの。昇り龍の真剣な眼差しと、降り龍の優しい眼差しは、その両方を体現しています。稽古で感じる痛みや悔しささえも、成長の糧となり、美しい道へとつながっていく。その過程を描きたかったのです。

作品について

作品名は「希望」。
サイズはF15号キャンバスで、アクリルとクレヨンを使って描きました。鮮やかな色彩と力強い筆致、そして柔らかなクレヨンの表情を重ねることで、龍の持つ「厳しさと優しさ」を表現しました。

これから修行を始める者にとって、導いてくれる存在は大きな希望です。
その逆もしかり。自分の極めた道を求めてくれる者は、修行を終えた者にとっても輝かしい希望そのもの。

この作品は近日中にショップで販売を開始する予定ですが、お嫁に行くまでは私のトレーニングルームに飾って、一緒に稽古を見守っていただこうと思います。武術を学ぶ方や、人生の道をまっすぐに歩む方々の心に、少しでも癒しや力を届けられたら嬉しいです。

好きな人に、この想いが届きますように。

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