慌ただしい朝に、レモンバームティーを一杯
朝はいつもバタバタ。
朝ご飯を作って家族を送り出したあとは、つかの間の休憩タイムです。
そんな短い時間でも、最近は庭のレモンバーム(メリッサ)でお茶を淹れるのが習慣になっています。
ほんの5分。
お湯を沸かし、レモンバームの葉を3〜4枚だけ摘んで、カップに入れる。
それだけで、頭の中のノイズがスッと引いて、身体の中に少しスペースができるような気がします。
メリッサの香りと、やさしい効能
レモンバームは「メリッサ」という別名でも親しまれていて、我が家ではこの愛らしい名前で呼んでいます。
摘みたての葉を両手で包むと、レモンのようなやさしい香りがふわっと立ちのぼり、気持ちが自然と整っていくのを感じます。
気管支の痙攣を抑えてくれる作用もあり、咳喘息が出ている今も呼吸が少し楽になります。
私の場合、型に入る前にこのお茶を飲むと、腕や肩の余分な力が抜けやすくなるように感じます。
摘むときのコツと、アレンジ
細くて丈夫な茎を持ち、何度剪定してもまた葉を出してくれる頼もしいハーブ。
葉はできるだけ新芽を。
大きくなりすぎた葉は風味が落ち、少し苦みが出るので注意しています。
お茶にする時は、熱湯を注いで3分ほど蒸らすだけで、やわらかい風味のレモンバームティーに。
気分によっては、紅茶とブレンドしたり、見た目が可愛らしい菜の花やすみれの花を少し加えることもあります。
甘みがほしい日は、はちみつよりも氷砂糖をほんの少し。
すっきりとした甘さが、レモンバームによく合います。
朝の一杯が、型の質を変える
慌ただしい朝の中でも、庭から摘んだハーブでお茶を淹れる時間は、自分を整える小さな習慣です。
それが、稽古前の「型」の質を変えてくれると感じています。
武術と暮らしがつながる瞬間。
こうした時間を大切にしながら、今日も一日を始めます。
