水彩画で「武」の一文字を表現しました

先日、娘が夏休みの宿題で書道をしていました。
たった一枚の課題にどばどばと墨汁を出してしまい、大量に余ることに。
もったいないので数十年ぶりに私も書いてみました。

書いた文字は「武」と「詠春」。筆先から流れ出る墨の濃淡と躍動感に、自分でも驚くほど夢中になってしまいました。武術の稽古とはまた違う集中の時間で、墨の力強さと静けさが混ざり合う不思議な感覚を味わいました。その体験からインスピレーションを受け、SUZURIでは「武」の文字をあしらったグッズの販売もスタートしました。

「武」に込められた意味を水彩で

「武」という漢字には、「止める」と「戈(ほこ)」が組み合わさり、本来は「争いを止める」という意味が込められていると言われています。武術を学ぶ私にとって、この意味はとても大切なテーマです。強さを誇示するのではなく、争いを避け、平和を守るためにあるのが「武」なのだと考えています。

そこで私は、この「武」の文字を水彩画で表現してみることにしました。水彩絵具ならではの淡く広がる色彩と、文字が持つ力強い線のコントラストを通じて、ただの文字ではなく「願い」を描き出したいと思ったのです。墨の重みと異なり、水彩は柔らかく透明感があります。その軽やかさの中に、静かで強い意志を込めました。

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文字と色彩の融合

完成した作品には、水彩の淡いグラデーションと「武」の一文字が調和し、まるで風や水のように広がる優しさの中に確かな強さを感じるものになりました。書道の力強さと水彩画のやわらかさ。正反対のようでいて、両方をあわせることで「強さと平和」の両立を表現できた気がします。

武術を通して描く平和

武術の稽古では日々、自分を鍛え、相手と向き合い、技を磨いています。けれども本当に大切なのは「心を磨くこと」。その思いを込めて描いた水彩画の「武」には、稽古の積み重ねで育ってきた願い──「争いを止める力」 「平和を守る強さ」を込めました。

これからも作品や稽古を通じて、私なりの「武」の姿を表現していきたいと思います。もしよければ、SUZURIで公開しているグッズも覗いてみてくださいね。

追記

今回水彩で描いた「武」の原画は、ショップにて販売しています。
墨と水彩が織りなす一枚ものの作品ですので、気になる方はぜひご覧ください。
ショップページはこちら

グッズ販売のお知らせ

今回描いた「武」の文字や武術×猫イラストをもとにしたグッズを
SUZURIにて販売しています。
Tシャツやトートバッグ、スマホケースなど幅広いアイテムに展開しています。
ぜひショップページをご覧ください✨

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