畑一面の青じそに、夏の気配を感じて

春から初夏にかけて、我が家の畑は青じそに支配されます
もう何年も種をまいた記憶がないのに、こぼれ種から毎年どんどん芽を出し、気がつけば畑のあちこちが青じその森のよう。
こぼれ種で育ったシソは香りが落ち、葉も硬く美味しくなくなると言われているのですが、我が家の紫蘇はお裾分けした時も
褒めてもらえるほど香りがよくて美味しいです。

引いても引いても生えてくる青じそに、豊かな生命力を感じずにはいられません。


食べきれないほどの青じそ

お裾分けしても追いつかないほどの量。
親族やお友達に配ってもなお、畑には青々とした葉がゆらゆらと風に揺れています。

さわやかな香りが広がり、摘み取るたびに気分がスッとします。
この香りの正体は、「ペリルアルデヒド」という成分。
消化を助け、食欲を刺激する作用があり、夏バテ予防にもぴったりなのです。

また、青じそにはβカロテンやカルシウム、ビタミンB群なども豊富に含まれ、
抗酸化作用や免疫力アップも期待できる、まさに天然の薬味。


料理の幅がぐっと広がる

我が家では、さまざまな料理に青じそを使っています。
特に人気なのは天ぷら
揚げたての青じそは、パリッと香ばしく、家族全員の大好物です。

もうひとつのお気に入りは、
刻んだ青じそとトマトを、オリーブオイルとハーブソルトで和えたもの
そこに熱々のパスタを投入するだけで、夏にぴったりの簡単パスタが完成します。

しそは火を入れても香りが飛びにくいので、炒め物や味噌汁の具にも重宝します。

ひとりのお昼ご飯に簡単に出来て重宝するのはおにぎりや混ぜご飯。
自家製カリカリ梅と紫蘇を刻んでご飯に混ぜ、紫蘇の醤油漬けをのせれば何とも言えないご馳走です。

紫蘇を使った夏の家庭料理
香り豊かな紫蘇をたっぷり使った季節の一皿。

長く楽しむための保存レシピ

大量に採れる青じそは、保存用の加工にも大活躍。
我が家では、

  • しそみそ
  • しそしょうゆ
  • しそシロップ

といった保存食を仕込んでいます。

しそシロップは、毎年「今年はやめておこうかな…」と悩むのですが、
結局作ってしまいます。

なぜなら、梅シロップと時期がかぶって家のシロップが大渋滞するのに、 それでも作りたくなるおいしさと香りがあるから。

冷たい炭酸水で割ってドリンクに、煮物の香りづけに、ちょっとした手土産にも喜ばれます。
保存性も高く、あるととても便利な一本です。


自然がくれる、季節の恵み

畑一面の青じそに、私は毎年圧倒されながら、
自然の恵みと、そのしたたかな生命力に心を打たれます。

手間もかかるけれど、そのぶん味わい深い。
旬の力をいただいて暮らすことの贅沢さを、青じそは教えてくれるような気がします。

また来年も、あの香りが畑いっぱいに広がるのを楽しみにしています。

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