春の畑は、まるで小さな市場のようににぎやかです。
今年もそらまめ、スナップエンドウ、新玉ねぎと、季節を感じる野菜たちが次々に収穫の時期を迎えました。
台所に運ぶと、自然の息吹がふわっと広がります。

採れたての恵みを味わう
スナップエンドウは、さっと塩ゆでするだけでシャキシャキとした食感が楽しめます。
そのままでも十分美味しく、春の香りを感じる一品になります。
バター炒めも美味しいし、サラダに少し載せるだけでぐっとおしゃれになります。
新玉ねぎも、この時期は葉から茎までやわらかく甘みが豊かです。
たまねぎの部分は生でサラダやカルパッチョに。
茎と葉は加熱して、かき揚げ、あえ物、スープに炒め物にと大活躍です。

そらまめの外皮を活かす工夫
そらまめを収穫するたび、いつも気になっていたのが外側のふかふかした皮の部分。
中の豆よりも量が多くて立派なのに、いつも捨ててしまうのがもったいないと感じていました。
今年はその皮を使ってポタージュが作れないかと試してみたところ、大成功。
蒸した外皮をミキサーにかけて裏ごしし、ホワイトソースと合わせます。
そこに採れたての新玉ねぎとシーフードミックスを加えると、
鮮やかな緑色の、春のポタージュが出来上がりました。

畑と台所をつなぐ養生の時間
畑で野菜を育て、台所で料理し、食卓へと届ける。
この一連の流れの中に、命をいただくという感謝の気持ちが自然と湧いてきます。
外皮のように、普段は捨ててしまう部分を活かすことも、
植物の力を無駄なく受け取ることにつながっていると感じました。
畑に出て風を感じ、土に触れ、
その流れで料理をする時間は、心と体のバランスを整える「養生」の時間でもあります。
おわりに
春の恵みを余すことなくいただくことで、自然と自分がつながっていることを実感します。
育てたものを丁寧に食べるということは、自分自身を大切にすることでもあるのかもしれません。
これからも、畑と台所を行き来しながら、暮らしの中で養生を続けていきたいと思います。

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