終わったはずの梅仕事、ふたたび

「今年の梅仕事はこれでおしまい」と言ったばかりだったのですが……
なんとその数日後に、さらに4kgの梅を追加することになりました!

関西では今、ちょうど完熟梅の最盛期
しかもこの時期の梅は、熟れすぎて傷みやすいため、
お店では3割引きや半額で並ぶことが珍しくありません。

先日、ふらりと立ち寄った直売所で、
大きくて、やわらかくて、いい香りの梅が半額で売られているのを見つけてしまいました。
……もう、買わずにはいられませんでした。


追加の4kgは梅干し用に

この追加分の4kgは、すべて梅干し用に塩漬けにしました。
完熟梅は本当に香りもよくてシロップにしようか最後まで迷ったのですが、もう梅シロップが2kg、シソシロップも1.8ℓが二本も
あるのでぐっとこらえて梅干しにしました。
梅干しもすでに4kgあるのですが、3年以上は熟成したいので多めに作っても大丈夫。おいしくてすぐ食べてしまいますけどね。

完熟梅は扱いが難しいですが、その分仕上がりは格別。
ヘタを丁寧に取り、塩とともにジップ袋で漬けて、
すでに梅酢がたぷたぷと上がってきています。

ここからおよそ一か月ほど冷暗所に置いて塩をなじませ、
晴れが続く日を見計らって3日間の天日干しを行います。


6月漬けの梅を干しました

一方、6月のはじめに漬けていた分の梅干しは、
ちょうど昨日から天日干しに入りました。
広げたざるの上で、照り返す太陽の光をいっぱいに浴びて、
ふっくらと色づいていく梅の姿を見るのがたまりません。

干し始めてから半日ほどで、
もう我慢できずに、ひと粒味見してしまいました。

すこし皮は固めですが、
口に入れるとしっかり酸っぱく、
あとからほんのり甘さが広がっていく感じ……

これが本当に、最高においしい梅干しなんです。


梅とのご縁は突然に

梅仕事は、計画通りにはいきません。
「もう終わり」と思っていても、ふとした出会いでまた始まる。
でもそれもまた、この季節ならではの楽しさなのかもしれません。

お買い得な完熟梅に出会ったら、
またふらりとキッチンに立ってしまう。
そんな“梅とのご縁”を、今年はたっぷり味わえた気がします。

この夏は、たくさんの瓶とざるに囲まれて、
いつまでも余韻の残る梅仕事を続けています

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