詠春拳テストを受けて感じたこと

先日、定期的に行われている詠春拳のテストを受けました。受験は希望制ですが、習い始めてからもうすぐ4年、私は一度も欠かさず受け続けています。私にとってテストは単なる昇級のためのものではなく、日頃の稽古の成果を師父に見ていただき、ご指導を受ける大切な機会です。何百回も繰り返した技が、その一瞬で自然に出るのか。それを試す場でもあります。

テストで得られるもの

テストだからといって、必ずしもすべてが思い通りにいくわけではありません。普段できていることが緊張でうまくいかないこともあれば、逆にその場の集中力で今までにないほどきれいに技が決まる瞬間もあります。今回は「自分をもっと追い込みたい」という気持ちから二階級を同時に受験しました。その結果、一つの階級には合格しましたが、もう一つは不合格。しかし、全力を尽くしたからこそ自分の課題がはっきりと見え、受けて良かったと心から思えました。

まだまだ出来るという確信

不合格という結果は一見すると悔しいものかもしれませんが、私にとっては「まだまだ強くなれる」という確信につながりました。限界まで挑戦したからこそ、今の自分に足りない部分が浮かび上がり、それが次への力になるのです。テストは通過点にすぎず、むしろここからが本当の稽古の始まりなのだと感じています。

兄弟子とのチーサオで学んだこと

今回特に印象に残ったのは、兄弟子とのチーサオの課題でした。兄弟子は決して甘い手加減をするのではなく、私の技を引き出し、生かしてくれるように動いてくださいました。その懐の深さ、そして触れ合う手を通じて伝わる信頼感。武術で最も大切だと思っている「言葉のない会話」が交わせたように思えた瞬間でした。仲間を信頼し合えることが、ここまで心強いものだと改めて気づかされました。

感謝を上達で示したい

今回のテストを通じて、私は自分がどれだけ仲間に支えられているか、そしてどれほど師父に導いていただいているかを実感しました。この感謝の気持ちは、言葉だけではなく上達という形で返していきたいと思います。稽古を続ける限り、挑戦は終わりません。これからも真摯に学び、もっと強く、もっと深く、詠春拳に向き合っていきたいです。

「詠春拳テストを受けて感じたこと」への2件のフィードバック

  1. 審査会お疲れ様でした。そして、昇級おめでとうございます。
    目標には届きはしませんでしたが、常に前向きに一生懸命されているからこそ、得られるものがあるし、感謝も含め様々な事を感じられたのだと思います☺️
    ブログやインスタを通じてerinaさんの熱さがとても伝わります!
    「人は熱くあるべき。火種がなければ花火はあがらない」という言葉がありました。私も空手に詠春拳に、熱く頑張っていきたいと思います。
    いつも、素晴らしいブログありがとうございます。

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    • コメントありがとうございます。
      「火種がなければ花火は上がらない」素晴らしい言葉ですね。もう、熱だけで突っ走っているような性格です。暑苦しく感じず受け入れて頂けることがとても有難いです。
      時々燃え尽きながらも、もう一度、もう一度と挑戦して来ました。これからも一生懸命頑張ります。今後ともお付き合いいただけましたら嬉しいです。

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